近年、AIの進歩がものすごい勢いで加速しています。特に生成AI(学習したデータをもとに、文章や画像などの新しいデータをつくりだすAI)の分野では、AIがクオリティの高いデータを一瞬で作ってくれて驚かされます。
画像データを出力してくれる生成AIを使って、ちょっと遊んでみましょう。
お題は、「AIさん、新しい和楽器を作って!」です。
AIの学習には膨大なデータが使用されており、その中には楽器に関するデータも含まれている場合があります。
そのため、例えば「ピアノを弾いている女性の画像を作って」とAIに指示すれば、一瞬、本物の写真と見間違うかのような画像が生成されます。楽器の構造もしっかり描かれており、驚かされます。
使用するAIツールにもよりますが、私が利用しているツールでは、和楽器に関する内容は学習されていませんでした。
つまり、箏や三味線、尺八、篠笛などを演奏している人の画像は作れません。
その代わりに、「和楽器の画像を作って」と指示すれば、AIが自分の持っているデータをフル活用して、これまでになかった「和楽器っぽいもの」を生み出してくれるというわけです。
では、実際に生成された画像をいくつかご紹介したいと思います。
弦楽器
この楽器は短い箏のようですね。弦がたくさん付いています。
床に置いて演奏するのではなく、バイオリンのように体に押し当てて固定し、演奏する楽器です。琴柱はついていないので、あらかじめ特定の音階が出るように張りを調整されているのでしょうか。
こちらの楽器は、座って演奏し、膝の上に置いて使います。
弦がたくさん付いていますね。ハープの仲間のようにも見えます。…が、この奏者の左手には弓のようなものが握られています。指で弾くのではなく、胡弓のように弓で演奏する擦弦楽器なのかもしれません。
こちらも弦楽器と思われるのですが、よくみると複数の弦が胴の内部に入っています。胴に空いている穴から指を差し込んで演奏する楽器です。
とても弾きにくそうではありますが… どのように音が反響してどんな音色が出るのがとても気になります。
二弦琴のような構造ですね。カクカクとした構造や、奥のほうにあるパーツがボタンとも捉えられ、電子楽器のようにも見えます。
吹奏楽器
太い竹を抱えて演奏します。
口先には、吹き口のような細いパーツが見えます。さしずめ「和風ファゴット」という感じの構造でしょうかね?
こちらは横笛です。しかし、どうやら2本の竹がくっついているようで…!?
もしかすると、管の長さが異なる2本がセットになっていて、曲中で吹き分けることのできる進化版篠笛なのかもしれません。
こちらは縦笛タイプの楽器ですが… ええっそんなに何本も同時に吹くんですか!!?
複数の竹を組み合わせて作った、とても複雑な構造の楽器のようです。
打楽器
打楽器は構造がシンプルなぶん、本当に存在する楽器と比べて違和感が少ないですね。
この楽器はどこかの民族楽器でありそう!もしくは「和風ティンパニ」のようにも見えます。
演奏方法が謎の楽器
この楽器は多弦の弦楽器…のように見えますが、よくよく見てみると、弦ぽいものが途中で切れています。
おそらく、この弦のようなものは金属でできており、はじいて音を出す「和風カリンバ」のような楽器ではないかと推測しました。
アーティスト写真風の画像が作れました!
が、しかし楽器の方は謎が多いです。弦のように見えるものは、素材感や太さからそのまま弾いて音を出す感じでもなさそうです。下部はいったいどうなっているんだろうか…
さいごに
AIのつくりだす画像は、楽器も人体も、まだまだ不自然なところも多いですが、人間が考えもしなかった画像を作り出してくれるので非常に面白いです。和楽器のデータも学習された暁には、もっと現実の和楽器に沿ったリアリティのある画像が生成されてくるのかもしれません。
…と書いている間にもどんどんAI技術は進化しているので、あっという間に実現されそうです。
そうなった時は、第2弾として改めてご紹介してみたいと思います!