近年はカプセルトイブームということもあり、精巧なミニチュアモデルがたくさん発売されています。
和楽器も例に漏れず、当サイトでも以前紹介した津軽三味線や和太鼓のガチャなどが登場しています。
今回紹介するのは、和楽器だけを扱ったシリーズではありませんが、ラインナップの一部に和楽器も登場するミニチュアシリーズです!
ぷちサンプルシリーズ
和楽器が登場するミニチュアシリーズ、その製品名は「歴史ロマン譚 ハイカラ乙女の日常」。リーメント社の「ぷちサンプルシリーズ」の一つで、2022年10月10日に発売されました。
この「ぷちサンプルシリーズ」にはたくさんのシリーズ商品があり、シリーズごとに6〜8種類のミニチュアがあります(中身はランダム)。
過去に発売されたシリーズとしては「ぼくのおもいで日記〜田舎で過ごした8日間〜」「名探偵の部屋」「海辺の温泉宿 夕波」などがあり、ミニチュアを集めて並べることで、統一された一つの世界観が出来上がるので、集めて楽しいシリーズです。
歴史ロマン譚 ハイカラ乙女の日常
ということで、和楽器のミニチュアが入っている「歴史ロマン譚 ハイカラ乙女の日常」を買ってみました!
全6種類。以下のミニチュアのセットが、ランダムで入っています(が、大人買いセットを買ったので全種類揃っています)。
- お琴が得意なの
- 今日もあの方に会えるかしら?
- カフェーでひとやすみ
- お化粧したいお年頃
- ひみつのドロップ
- 三味線のお稽古
箏と三味線があるようですね。
シリーズ名からも分かるとおり、大正時代の女学生の身の回りにあるものや日常の楽しみを集めたシリーズです。箏や三味線は、当時の乙女のたしなみといったところなのでしょうか。
それでは、いざ開封!
三味線のお稽古
まずは「三味線のお稽古」から。ミニチュアは、三味線、バチ、座布団、時計のセット。それに小さなシートがついてきます。
三味線はこのサイズにしてはクオリティはまぁ高い方かな、と。糸が1本1本立体的になっています。
この三味線は、バチを見る限り長唄のような気がします(地歌かもしれませんが)。
シートをよく見ると… “切り取って使ってね” とあります。
楽譜だ! 文化譜だ!!
「小うた集」の中の「朝霧」という曲のようです。私が知らないだけかもしれませんが……架空の曲でしょうか…?
楽譜の表紙のデザインは、実在する「邦楽社」さんの楽譜表紙にそっくりです。元ネタは恐らくこちらでしょう。
この子は三味線がちょっと苦手のようですね(笑)
お稽古中、チラチラと時計を見てもなかなか進まない針…… 早く終わって欲しいけど、もっと頑張らないと!と気合いを入れる。
そんな情景が浮かんできます。
お琴が得意なの
次は「お琴が得意なの」を開封してみましょう。ミニチュアは、箏、屏風、生花のセットです。三味線と同じく、シートがついてきます。
箏の糸の部分は立体的になっていて、1本1本琴柱にあわせて角度が異なっています。
そしてこのシートにも楽譜が……… !?
「大正琴 琴まなび」
中身は、「ゆうなぎ」という曲の家庭音式の箏の縦譜!?
いやいやいや……さすがにこれは違うでしょう。箏を琴と表記するのはまだ分かるとしても、「箏」と「大正琴」は全く別の楽器ですね。
ちなみに、大正琴は縦譜ではなく、一般的には文化譜のような横に読んでいくタイプの数字譜を使います。
気を取り直してストーリーのほうですが、この子は三味線とは違って箏は得意なのですね!
好きなものに囲まれて練習するとモチベーションも変わりますよね、分かりますw 練習の環境づくり、大事です。
ハイカラ乙女なアイテム全部集合!
せっかくなので、他のミニチュアも全部並べてみました。
鏡台、蓄音機、下駄、箪笥…… 部屋の一角が一気に大正時代の雰囲気に…!当時の女学生の生活ってどんな感じだったんだろう…と思いを馳せながら眺めるのも楽しいかもしれません。