津軽三味線を題材とした漫画「ましろのおと」がアニメ化され、2021年4月より放送が開始されました。
原作漫画、アニメの概要、それに関連する様々な動きについてご紹介していきたいと思います。
「ましろのおと」のストーリー概要
「ましろのおと」のストーリーを少しだけご紹介します。
津軽三味線の師匠であり、育ての親でもある祖父を亡くした高校生の雪（せつ）は、ここにはもう好きな音は無い、と単身で青森から東京へ上京。しかし、自分が何のために演奏をしているのか目的を見いだすことができず、悩む。
その後、東京の高校に転入し、津軽三味線愛好会を結成することになった雪とその仲間は、津軽三味線甲子園に出場。そこで初めて他の人と競い合う世界を知った雪は、ライバルに勝ちたい、という思いが芽生えてくる。バイトを始めた民謡酒場などでの様々な奏者との出会いを通じて、自分の目指すべき目標をはっきりとさせながら、それに向かって突き進んでいく。
原作漫画「ましろのおと」
原作漫画「ましろのおと」の作者は羅川真里茂（らがわ まりも）さん。「月刊少年マガジン」にて2010年より連載されています。単行本は2021年4月現在で、27巻まで発売されています。
ましろのおと 1巻
ましろのおと 27巻（当記事作成時点での最新刊）
原作漫画が気になった方は、月刊少年マガジンのWebサイトで試し読みが可能です！
ましろのおと｜月刊少年マガジン
第1話の試し読みが可能です（2021年4月現在）
アニメ版「ましろのおと」
原作漫画の掲載から11年… ついに「ましろのおと」がアニメ化されました。
2021年4月2日（金）よりTBS、MBS、BS-TBSの「アニメイズム枠」、AT-Xで放送されている他、Amazonプライムビデオ等でストリーミンング配信もされています。
放送・配信情報はアニメ公式サイトをご確認ください。
ポイント①：キャストが津軽三味線に挑戦！？
主人公：澤村雪 役は島﨑信長さん。
アニメ「ましろのおと」公式Twitterでは、実際に三味線に触れたことのない島﨑さんが津軽三味線を学んでいくという特別番組が繰り広げられています。
三味線屋へ行って他の三味線と津軽三味線の違いを学んだり、皮張りを見学させてもらったり、撥などの道具やパーツの種類を教えてもらったり…
そして、三味線教室へ行って演奏方法を学んだり…
漫画やアニメを見て、「津軽三味線についてもっと知りたい！」と思った方、ぜひご覧ください。実際の映像で、よりリアルな津軽三味線の魅力を感じていただけるのではないかと思います。
漫画やアニメから入った方でなくても、「津軽三味線をこれから始めてみたい！」という方にも、とても参考になる動画です。
🎶津軽三味線体験講座 #1🎶
澤村雪役・ #島﨑信長 さんが津軽三味線のことを学んでいく特別番組がスタート✨ 島﨑さんに三味線のことを教えてくれるのはこの方❗ ぜひご覧ください🎶 TVアニメは2021年4月2日よりMBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送開始！ #ましろのおと pic.twitter.com/9qPOHRq1Gt — 『ましろのおと』TVアニメ公式 (@mashironooto_pr) February 24, 2021
ポイント②：吉田兄弟が監修、そしてエンディング曲にも！
漫画とは違って、アニメ版の「ましろのおと」は実際の津軽三味線の音を耳で聴くことができるのが面白いところ。そんな作品中の津軽三味線の監修を行なっているのが吉田兄弟です。
吉田兄弟は吉田良一郎さん、吉田 健一さんの兄弟二人組で活動している津軽三味線ユニットで、日本のみならず世界各国で活躍されています。
吉田兄弟は、本作のエンディング曲でも活躍しています。
シンガーソングライターの加藤ミリヤさんとのコラボ曲「この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟」が配信リリースされました。（CDは2021年6月16日に発売予定）
ポイント③：オープニング曲にはAUN J クラシック・オーケストラ！
そして…オープニング曲 ロックバンドのBURNOUT SYNDROMES（バーンアウト・シンドロームズ）が歌う「BLIZZARD」にはAUN J クラシック・オーケストラが参加！
テレビアニメ「ましろのおと」のオープニングソングに使用された“BLIZZARD”にAUN J クラシック・オーケストラとして参加させていただきました。カッコいい曲なのでぜひぜひ聴いてみてください。アニメもね。https://t.co/cBLMF56wSS#AUNJ #ましろのおと #和楽器 #三味線 pic.twitter.com/a0ULiNcDzK
— AUN J クラシック•オーケストラ＠１２枚目のアルバム「環ル森」絶賛発売中！ (@AUN_J) April 25, 2021
AUN J クラシック・オーケストラは、和太鼓・三味線・箏・尺八・篠笛・鳴り物で構成される和楽器ユニット。「BLIZZARD」はロックな曲調に様々な和楽器の音色がアクセントになった、とてもカッコ良い和風ロック曲に仕上がっています。
ポイント④：聖地は台東区！
「ましろのおと」の主な舞台となっているのは、東京都台東区。雪の下宿先のモデルとして谷中銀座商店街の風景が描かれていたり、台東区内の様々なところが作中に登場しています。
台東区の公式YouTubeチャンネルで動画が公開されている他、実際の谷中銀座商店街で行われるファン向け企画、「ましろのおと」複製原画展の開催、「ふるさと交流ショップ 台東」にもう一つの舞台である青森の特産品を販売するなど、公式コラボイベント盛りだくさんです。
さいごに
このように、「ましろのおと」は単純に漫画がアニメ化されたというだけでなく、声優さんや和楽器アーティスト、自治体や商店街も一緒になって、とても多様で面白い展開へと盛り上がってきています。
原作ファンの方も、ちょっと津軽三味線に興味があって始めてみようかなという方も、アニメ版を見てみることで、新たな津軽三味線の面白さや楽しみ方、気づきが見えてくるかもしれません。
2021年4月公開
